湊かなえさんの『贖罪』を読んだよ

ぼんぼん!
みさぼんだよ!

お盆休みも今日でおしまい。
あっという間だったなあ。

普段生活に追われていて、小説を読む気力が全然湧かなかったけど、お盆休みに一冊だけ読めた。

 

湊かなえさんの『贖罪』を読んだよ。


贖罪 (双葉文庫) [ 湊かなえ ]

湊かなえさんの第3作目で、デビュー作の『告白』も面白かったから読んでみた。

2012年にドラマ化していて、アマゾンプライムで観れたから小説読み終わった後、ドラマも一気に観た。

 

みさぼん
贖罪ってどう読むの?
こたつ
『しょくざい』だよ。『とくざい』は間違いだから気を付けてね。
こたつ
善い行いをしたり、金品を出したりなどの行動で、自分の罪や過失を償うことをいうよ。

【簡単なあらすじ】

空気のきれいな田舎町に小学校に、美少女のエミリちゃんが転校してきた。
エミリちゃんは田舎町に新しくできた足立製作所のお偉いさんの娘さん。住んでいる社宅も田舎町には今までなかったおしゃれなつくり。
その田舎町の小学生女の子4人、紗英、真紀、晶子、由佳はエミリちゃんに羨望とか憧れとかの想いを抱きながらエミリちゃんと仲良くなるの。

ある夏休みの日5人で遊んでいたら、男の人に工事を手伝ってほしいと言われてエミリちゃんが選ばれて連れていかれる。
残った4人はエミリちゃんが戻ってくるのを待っていたんだけど帰ってこないから探しにいくと、性的暴行を受けて殺されてしまったエミリちゃんの遺体を発見。

4人は犯人と接触しているのに、どうしても犯人の顔を思い出せない。
後日、犯人が捕まらなくて精神的に追い詰められたエミリちゃんの母である麻子に
娘が死んだのはお前たちのせいだ!人殺し!
犯人が捕まらないなら私が納得できるような償いをしなさい!
と言われる。

罪の意識に苛まれた紗英、真紀、晶子、由佳の償いと罪の意識が、各章にわたって主人公が変わる独白形式で語られ、エミリの母麻子の章も含め計5章で構成されているよ。

 

以下ネタバレ注意!!

【感想】

とても読みやすくて面白かった。ただ、人によっては気分が悪くなってしまう話かもしれないと思った。

小さな女の子が被害にあってるし、4人ともその事件と麻子の言葉の影響で心になんらかの傷を負って人殺しになってしまうのが悲しかった。

麻子のひどい言葉を投げかけた思いとしてエミリちゃんのことを忘れてほしくなかったという気持ちも理解できる。
ただ、それを事件から3年後の中学一年生になった4人にあんな辛らつな言葉で言ってしまうあたりは性格なのかな。

もし、事件から3年も経たない内にお線香でもあげに行っていれば麻子も少しは救われたのかと思う。
だけど、負い目や殺人事件のトラウマで行けない4人の気持ちも理解できる。
怖くて行けないよね。

エミリちゃんに性的暴行を加えて殺した犯人は、麻子の元恋人南条。
本当は麻子の友達、秋恵を好きだったのに、麻子のせいで相思相愛なのに結ばれなかった。
その上秋恵は自殺。麻子はほかの男と結婚。その復讐としてエミリちゃんを殺した。

4人は巻き込まれただけってことになるよね。

南条がエミリちゃんが自分の娘である可能性は考えなかったのかなというのが少し気になった。

 

【ドラマの感想】

エミリちゃんが性的暴行を受けて殺されてしまうというのは、描くのは難しいようでだいぶぼかしてあった。ドラマの1話から見た人すぐ気づくのかな。

だから、どうしてもトラウマとして残ってしまった4人の苦しみが描きにくいのではと思った。

性的暴行だったからこそのトラウマっていうのが、伝えにくいためか設定も少し変わってた。

小説では麻子はひどいことを言ったと反省しているけど、ドラマ版は4人を追い回していたりしていたりするし。

大人になっても生理が来なくなるほどの大人になる恐怖。
どうして人殺しにまで至ってしまったのかという心理描写がちょっと心に伝わってこなかった。

 

【最後に】

南条の最後は小説でははっきり描かれていなかった。
これはすごく気になった。

ドラマでは死ぬところまではっきり表現されてた。

ただ、小説がどうしてこんなに心に残ったのかというと、南条のその後含めすっきりしないことが多く、読んだ後にもやっとした気持ちが残るからだと思う。
ドラマより小説のほうが登場人物の心のうちがわかって、より共感できた。

 

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この記事を書いた人

中年OL。

北海道在住。

ゲームとアニメと漫画が好き。

冬はこたつから出たくない。


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